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クラブマン(CLUBMAN)|八幡平(岩手)

クラブマン(CLUBMAN)

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八幡平山麓のLodgeクラブマンがBCツアーのベースとなる

本州一のドライパウダーを楽しむことが出来ると言われている、岩手県八幡平にベースを置くガイドカンパニーです。 著名なテレマークスキーヤーとしてディナスターの契約ライダーである倉金郁夫氏が運営しています。ガイドリーダーの金倉純也氏はロシニョールフリーライドチームのメンバーです(テレマークスキー)。 同氏はアルペンスキーの技術も高く全日本技術選手権(基礎スキー最高峰の全国大会)へも参戦する程の腕前です。八幡平山麓にロッジ(Lodgeクラブマン)も運営しており、 そのロッジがバックカントリーガイドのベースになっています。八幡平のローカルガイドとして、地形・天候・リスク箇所を知り尽くした同社は八幡平でのバックカントリーを楽しむ上で最高のパートナーと言えるでしょう。

主なバックカントリーツアーエリア

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※国土地理院電子地形図より引用

同社バックカントリツアーでは籾山(モミ山)、前山、を中心としたBCエリアが主に選択され、キャットツアー(ハイクなしのキャット&ライドツアー)では大黒森、恵比寿森が選択されることが多いようです。 八幡平BCの象徴とも言われる茶臼岳にはキャットとハイクを合わせたツアーで行くことが増えているようです。籾山、前山では広大なオープンバーンが広がっておりダイナミックな滑走を楽しむことが出来、茶臼岳ではオープンバーンとツリーランが適度にミックスされた滑走を満喫出来ます。 松尾鉱山の跡地を活かした鉱山ボウルというユニークな場所もツアーコースの選択肢になっています。

クラブマンの特徴

クラブマンの魅力は八幡平エリアを知り尽くしているローカルガイドであること、そしてガイドメンバーがトップスキーヤーであることだけではありません。クラブマンならではの特徴を紹介します。

特徴その1 レッスンプログラム

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安比高原ゲレンデでのレッスンの様子

CLUBMANはガイドツアーだけでなく、その高いスキー技術・知識を活かし、テレマークスキー、アルペンスキーのレッスンも積極的に開催しています。 通常のスキースクールでは受けることの出来ない「フリーライドにつながるレッスン」を受けることが出来ます。2018年よりはFWT(FreestyleWorldTour)公認のスキースクール「FWT Academy」にも認定されています。

特徴その2 キャットツアー

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(左上)キャットツアーでのパウダーラン (左下)滑り降りた場所にキャットが待機 (右)キャットツアー参加者の様子

1-3月はキャットを用いた「キャットツアー」も開催しています。八幡平キャットツアーズが運行する機材を用いて「八幡平を滑りまくろう!」というものです。 ハイクアップを伴わない「キャット回し」を楽しむ「キャット&ライドツアー」では一日4本程度の滑走を楽しむことが出来ます(25,000円/人※2名以上での開催)。 一本あたりの滑走標高差は500m(950m~1450m)、最長滑走距離は 3200m程度とのことですので、とんでもない量の滑走量を楽しむことが出来るということです。 他エリアでは同様のCATツアーは4万円/人という設定もありますので同社の価格は非常に魅力的と言えるでしょう。

 

BCツアー参加レベル

(左上)八幡平のドライパウダー(左下)籾山へのハイクアップ

(右)広大なオープンバーンを楽しむツアー参加者

ガイドの参加者に応じて1-4名のガイドが随行します。ベーシックなツアーのハイクアップ時間は2h~2.5h程度で、それ以上の長時間のハイクが必要となるルートは最近はキャットツアーに置き換わっているようです。 BC初級者の参加もウェルカムという方針ですので、これからBCを始めたいという方にもお勧めできるガイドカンパニーです。 以下体験レポートで滑った籾山(モミ山)は適度な斜度のオープンバーンが多く、BC初級者も楽しめる斜面という印象を持ちました。 勿論、八幡平はバラエティ溢れる斜面がありますので上級者も楽しめることも間違いありません。「レベルの異なるツアー参加者がいても滑走する斜面を柔軟に選択することにより、 ツアー参加者みんなが楽しめるようにしている。そしてそれを受け止めてくれるのが八幡平のBC」と金倉氏は述べられていました。

クラブマンツアー参加レポート

参加ツアー:常設BCツアー(2019年4月5日)、ガイド:倉金純也氏

今回は、常設BCツアー(グループ、ベーシック)に参加しましたのでその様子をレポートします。 滑走エリアによってベーシック(税別10,000円/人)とアドバンス(税別12,000円/人)の2コースに分かれています。 例として籾山、前山、大黒森、恵比寿森等を目指す場合はベーシックとなります。

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(左上)ベースとなるロッジ(右)閉鎖されているゲートを抜ける

(左下)CLUBMAN社バン

 

朝8時30分にCLUBMANロッジに集合します。ロッジがガイドツアーのベースとなっておりそこで申し込み用紙の記入、ミィーティング等が行われます。 その後、同社のバンにのりBCツアーの起点に向かいます。当日は籾山(1360m)を目指すこととなり、まずはバンを駐車する御在所(960m付近)まで移動しました。 下車後、まだ閉鎖中の有料道路アスピーテラインのゲートを抜けて行きました。

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除雪作業の進むアスピーテラインの雪壁の上を進んでいく

 

5分ほどの徒歩移動の後、いよいよシール登行開始です。倉金氏より八幡平エリアの山や滑走エリアの特徴の説明を受けながらハイクアップしていきました。 除雪途中のアスピーテラインの雪壁の上を歩いている様子も八幡平のこの季節ならではの風景です。立山の雪壁にも負けないくらいの立派な壁です。

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目の前に広がる籾山(モミヤマ)の広大な斜面

 

進むに従い斜度がきつくなり、クライミングエイドを活用しながら登り続けると、目の前に籾山の広大なオープンバーンが広がり始めました。 「こんな斜面おもいっきり滑りたい!」という気持ちがどんどんと高まりテンションが上がります。 当日は雨混じりの雪でありパウダーコンディションは期待できませんでしたが、「フレッシュパウダーの日にこんな広大な斜面を滑ったら楽しいに違いない。」という想像をせずにはいられませんでした。

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(左上)籾山のオープンバーン(左下)眼下のアスピーテライン

(右)華麗なテレマークターンを決める倉金氏

 

途中休憩を挟みながら約2時間のシール登行で籾山山頂付近の1360m地点に到着しました(ハイクアップの標高差は約400m)。ここから滑走モードに切り替えて広大な斜面を滑り降りて行きます。 斜度の適度なオープンバーンでありロングターンでの滑走が気持ちよさそうでしたが、当日のコンディション上ショートターンで滑り降りました。 ボウル上の地形があったり、平らな地形があったりと滑り降りる場所、ラインの取り方でいろいろな楽しみ方の出来る斜面だと感じました。

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厳しいコンディションの中でも正確にターンを続ける倉金氏

 

レポート取材当日は天候悪化に伴い、登り返しはせずに当日のツアーを終了することになりました。今回は籾山ルートのみでしたが、オープンバーンをメインにした変化に富んだ斜面を満喫することが出来ました。 今回滑ることの出来なかった前山、茶臼岳、大黒/恵比寿森でも様々な魅力的な斜面がバックカントリースキーヤーを待ち受けていることでしょう。次回への大きな期待と共に帰途に就きました。

クラブマン(CLUBMAN)基本情報

〒028-7302

岩手県八幡平市松尾寄木2-712-2

電話番号:0195-78-3388 

FAX: 0195-78-3307

http://www.clubman.co.jp/