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G3 ION使用レポート(インプレッション)

G3 IONの特徴

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G3-Ionの魅力は「装着のしやすさ」、「安心・信頼感」、そして「機能美ともいうべき美しいデザイン」にあります。スキー装着の際はガイド(ブーツストッパー)につま先を合わせることで素早く装着出来ます。プロスキーヤーの児玉毅氏は「まるで吸い込まれるように装着される」とインプレッションの中で表現しています。ヒールピース部を左右に回転させることにより歩行・スキーモードの切り替えを行うことも特徴です(左右90度の回転と回転範囲も大きすぎない)。ヒールピースは前圧機能を持っており、高い振動吸収が実現されており、誤解放の可能性を大幅に減らしています。同時にブーツとフロントピース、ブレーキとの密着度が高く、高いパワー伝達も実現されています。そして、高性能と高い操作性を具現化している美しいデザインは持つ者を魅了します。軽量かつ高性能を実現しているテックビンディングのベストセラーモデルがIonです。

児玉毅氏インプレッション(同氏FaceBookより抜粋)

『G3 IONの最も大きな特長は、まるで吸い込まれるように装着される圧倒的な履き易さでしょう。』

『IONを使用して、世界中の山々を旅しています。いろいろなテックビンディングを試した中で、完全に惚れ込んで使わせてもらうことになりました。』

『IONは非常に軽量でありながらも、強い前圧機能によって振動や衝撃を吸収してくれるので、様々なハードなシチュエーション下でも誤解放がなく、山の中で絶対的な信頼を寄せています。』

※当レポートは当サイトでの使用フィーリングをお伝えするものであり、詳細情報はメーカーホームページや、取り扱い説明書、プロショップ等でご確認ください。

スキーモードでの装着に関して

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ブーツコバ(つま先部)をガイド(ブーツストッパー)に接触させ、押し付けることでビンディング両サイドのピンがブーツのピンホールをロックします。 ガイドが大きい為認識し易く、つま先(トゥーピース)を正しい位置に持っていくことが容易です。各社よりテックビンディングが販売されていますが、 トゥーピースの装着には慣れが必要な製品も多く、装着の容易さではトップクラスと言えます。不安定な雪上でビンディング装着をすることが多いバックカントリーでは、容易に装着できることは重要な要素と言えます。

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ヒールピースは他のテックビンディング同様、踏み込むことでヒールピースのピン2本がブーツのヒールの雌側に固定されるます。また、スキーモードの際にはトゥーピース側のレバーを1段階上げることで滑走に適したブーツ固定がなされます。

歩行モードに関して

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ヒールピースを半回転(90度)させロック(以下記載)することによりウォークモードに切り替えます。ヒールピースは左右どちらにも回転します。ピンが左右を向くことでブーツのかかと部がフリーになる設計です。切り替え直後はスキーブレーキが効いた状態にあり、ブレーキを踏み込むことでブレーキロックが解除されます(基本的にブーツでブレーキを踏まない限りブレーキが効いた状態にあり、スキー板の滑落を防止できます)。また、トゥーピース側のレバーを上方向に上げることによりトゥー側のピンがウォークモードに最適な状態にロックされます。クライミングエイドは左右どちらに回転させた状態でも使用可能、2段階の調整ができます。登行中にクライミングエイドを使用する際も、ひっかけ面が大きく、ストックなどでストレスなく調整することができます。

2017-18モデルからの改善点

ウォークモードで歩行中にヒールピースが回転し、スキーモードに戻ってしまうという事象が見受けられました(雪詰まり等で正しくウォークモードになっていなかった等の理由により)。2017/18モデルよりはウォークモードからスキーモードに変更する際はヒールピースを一度上方向に上げロックを解除し、90度回転させる設計となりました。また、スキーモードからウォークモードに切り替える際は回転させてからヒールピースを下方向に押し込みロックします。この改善によりウォークモード中に突然スキーモードに切り替わってしまう可能性は大幅に低くなりました。

雪詰まり防止機能

凍りついた雪を吐き出す構造もしっかり搭載されており、深雪で履きなおす時のストレスが更に軽減されます。トゥーピースへの雪の付着は誤解放の原因になりますので、雪が詰まりにくい、もしくは除去しやすい設計は重要です。他社のテックビンディングには雪詰まりに悩まされる製品も少なくありません。

スキー滑走時のフィーリング

テックビンディングである以上、アルペンビンディングやATビンディングと比較するとホールド感が落ちる感じは否めませんが、バックカントリーや新雪滑走時には十分なパワー伝達性とホールド感を実現してくれています(テックビンディングのコンセプト自体は軽量設計でハイクアップの負担を軽減するというコンセプトであり、テックビンディングとしてはトップクラスのホールド感と言えます)。 前圧機能により、誤解放の可能性は大幅に軽減されており、安心して快適に滑走できます。 前圧機能により同機能のないビンディングに比べて板のたわみや返りがスムーズに出ているようにも感じられます。

G3 ION 製品ラインナップ

ION12

ピンテック

ION_12

DIN解放値:5-12

重量(1/2ペア):579g

価格(税込):¥66,960

保持力、復元力に優れており、歩行・滑走モードともに安定感に優れている。ヒールは全圧をかける機構が搭載され、振動吸収、誤解放が起こりにくい設計となっている。

ION10

ピンテック

ION_10

DIN解放値:5-10

重量(1/2ペア):579g

価格(税込):¥64,800

ION12をベースに解放値が低めに設定されたモデル。使いやすさや滑走性能の高さは基本的に同じ。体重の軽いスキーヤー等におすすめのモデルと言える。

ION LT12

ピンテック

ION_12_LT

DIN解放値:5-12

重量(1/2ペア):456g (w/o leash)

価格(税込):¥62,640

ION12をベースにブレーキを排除し、重量の軽量化が行われているモデル。超軽量設計であり登行の多いスタイルのスキーヤーにおすすめ。専用リーシュは別売。

※当レポートは当サイトでの使用フィーリングをお伝えするものであり、詳細情報はメーカーホームページや、取り扱い説明書、プロショップ等でご確認ください。