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バックカントリー向けビンディングの種類

ビンディング(バックカントリー向け)の種類

スキー板の選択に合わせてビンディングも慎重に選択する必要があります。スキー板との相性はもちろんのこと、使用しているブーツと適合するかをチェックする必要もあります。 最近はクロスオーバーブーツと呼ばれるフリーライドブーツの増加に伴い、そのソール形状も多様介していおり、ビンディングとの適合性を十分に確認する必要があります。 ツアー時に「外れなかった」や、「簡単に外れてしまった」では済まされません。スキーヤーの安全に関わるからです。ビンディング選定は是非とも経験・知識豊富なショップの方に相談することをお勧めします。バックカントリースキーに装着されるビンディングは大きく分けて以下の3種類に分類されます(テレマークを除く)。

①ツアー(AT)ビンディング

フロントピースとリアピースが剛性の高いバーやプレートで連結されたもので、歩行時にはフロントピボットを支点にプレートが上がり歩行をサポートします(雪上歩行用のウォークモードを選択出来ます)。 滑走感覚・ブーツの保持力はアルペンビンディングに近く、高速・ハードに滑りたいスキーヤー向けと言えます。ブーツの装着方式はアルペンビンディングと同じステップイン式が一般的です。 ISO9523(ツアー規格ブーツ)準拠機種とISO5355(アルペン規格ブーツ)準拠機種ではトゥーピースの形状が若干異なり、ISO5335準拠ビンディングにISO9523ツアー規格ブーツを装着できないことを留意ください。 また、ツアービンディングの中にもロングツアー向けに軽量化された機種と、アルペンビンディングに近い剛性重視の機種があります。重量の軽い機種では1組2kgを切りますが、剛性の高い機種では3-4kgのものもあります。スタイルや好みに応じた選択が可能になっています。

(例)サロモン

Gurdian MNC16

Gurdian_MNC16

DIN解放値:7-16

重量(1/2ペア):1,495g

(例)マーカー

F12 TOUR EPF

F12_Tour

DIN解放値:4-12

重量(1/2ペア):1,085g(S)

②ピンテックビンディング

テック(TECH)システムはディナフィット社が開発したもので、”TLT”とも呼ばれています。 軽さがその魅力であり、1組で1kg前後のものが一般的です。テックビンディングのシステムはブーツのトウコバの横にある穴にビンディングのトウピースのピンが挟み込んで固定します。 ヒールピースはヒールコバの後ろの溝にビンディングのヒールピースの2本のピンで固定します。このシステムにすることによりかなりの軽量化が実現されています。 元来このシステムは山岳レース用に開発されたもので簡単さや軽量さが重要視されており、滑りよりも走りや登りに重点が置かれたものです。

TLTイメージ

その流れからスキーツアーリング(いわゆるツアースキー)のスキーヤー、フリーライドスキーへと広まりを見せてきました。 ツアービンディングと同じく歩行をサポートする為にカカトが上がります(その際はブーツのみが上がる構造)。 ブーツとビンディングの固定はビンディング側のピンで固定されている為ツアービンディングやアルペンビンディングに比べスキーブーツのホールド感が劣ることは否めません。 テック対応ブーツのみ使用可能ですのでブーツ選択時にも注意が必要です。 最近ではマーカーのKingPinシリーズのようにヒールピースがアルペンビンディングと同様にブーツコバを広い接触面で保持することが出来、より高いホールド感を実現している製品も登場してきています。

(例)G3

ION12

ION12

DIN解放値:5-12

重量(1/2ペア):579g

(例)マーカー

King Pin 13

KingPin13

DIN解放値:6-13

重量(1/2ペア):760g

③アルペンビンディング

レースや基礎スキー・フリースタイル向けと同じ構造であり、滑りでは抜群の安心・安定感を得ることが出来ます。ツアービンディング、ピンテックビンディングと異なり雪上歩行モードはありません。ISO9523ツアー規格ブーツを装着出来る機種と出来ないない機種がありますので選択には注意が必要です。

(例)サロモン WARDEN MNC 13 

WARDEN_MNC_13

DIN解放値:4-13

重量(1/2ペア):1,132g

(例)マーカー JESTER 16 ID

Jester_16

DIN解放値:6-16

重量(1/2ペア):1.070g(90mm)